廃墟の光景から出発し,時代の推移と社会の変貌につれ,その時々の課題を担ってきた戦後日本の文学.時代の伴走者たる文学者たちの営みの軌跡を「政治」「性」「モータリゼーション」「家」「アメリカ」などのテーマに沿ってたどりながら,さらに在日朝鮮人の文学活動をも視野におさめて,新しい文学のたどるべき行方を探る.Ensaios